「あの女優さん肌きれいだなぁ〜」なんて女子は一度は思ったことがあると思います。
肌の質は女子の質!
と僕がよく言っていたのですが、今はみんなs○owなんかで必死に肌質を隠して写真撮ってますよね〜。
僕はフォトレタッチャーとして一言申し上げたい。
s○owの肌質はのっぺりしてて気持ち悪い!!
肌の質感を無視した画像加工は本当に喉をかきむしって自死するほど嫌いなのですが、僕らプロはそんなこと絶対しません。
なぜならPhotoshopなら肌の質感を残してメイク雑誌の表紙のモデルさんのようなレタッチが可能だからです。
肌レタッチの基本
肌のレタッチはなんといっても「質感を残す」ことが大事です。
背景画像のままぼかしツールなんかでなぞっては目も当てられないのっぺりs○ow画質になってしまいます。
そこでお肌のキメや適度な毛穴感を残しつつシミやニキビを消すには肌色レイヤーと質感レイヤーに分けて処理をしなくてはいけません。
というわけで僕がいつもやってる肌レタッチのプロセスを公開いたします。
チュートリアル
肌色レイヤーと質感レイヤーに分ける
まずはファイル > 開く から補正したい画像を選びます。
開いたらcommand(⌘) + J で背景レイヤーを2枚複製し、上のレイヤーの名前を「質感」、真ん中のレイヤーを「肌色」に変更します。

グループ化してマスクする
質感レイヤーと肌色レイヤーを両方選択し、command(⌘) + Gでグループ化します。
そのままoptionを押しながらマスクアイコンをクリックすることで、黒く塗りつぶされたグループにマスクが追加されます。

肌色レイヤーにダスト&スクラッチ
肌レイヤーを選択し、フィルター > ノイズ > ダスト&スクラッチ を適応します。
ダスト&スクラッチとは写真のゴミ取りやノイズ除去に使う機能で、肌レタッチの場合ニキビやシミ、ほくろや黒ずみなどのピクセルの色の違いをシェイクして肌色になじませてくれます。
基本的には消したい対象のオブジェクトのピクセル数に合わせて半径を設定し、プレビューを見ながらしきい値をスライダーで決定します。

今回は半径25px、しきい値を10レベルに設定しました。
質感レイヤーにハイパス
上層にある質感レイヤーを選択し、フィルター > その他 > ハイパスを選択します。
ハイパスとは画像のエッジ部分を抽出して、コントラストの弱い部分はグレースケールにしてくれます。

肌に質感が残る4pxに設定します
ほとんどの場合ハイパス処理したレイヤーは描画モードをオーバーレイなどに変更し、 画像のエッジのシャープネスを向上させる目的で使いますが、まだ通常にしておきましょう。
ブラシツールで肌の部分のマスクを白く塗る
さてここからグループにリンクさせたマスクの肌の部分をブラシツールで白く塗っていきます
先程最上層の質感レイヤーにハイパス処理をしているためブラシで塗った部分がグレーになり、どこに処理を施すのか明確になります。

これもさまざまなシャープ機能を使わずにハイパスを使用する理由の1つです。
質感レイヤーの描画モードをリニアライトに変更
補正したい肌の部分のマスクを塗り終わったら、質感レイヤーを選択し、描画モードをリニアライトに変更します。
スポット修正ブラシツールでニキビやシミを消す
さてここから肌表面にあるシミやニキビを消すため、スポット修正ブラシツールを使います。
シミやニキビの大きさに合わせてブラシサイズを変更し、クリックしていくだけの簡単な作業です。
その後質感レイヤーの不透明度を30% 〜 60%ほどで調整すれば完成です!
仕上がり
というわけで仕上がった写真がこちら↓

ビフォーアフターだと一目瞭然ですね!

まとめ
今回は自然な肌の質感を残したレタッチ術でしたが、主にシミやニキビに効果のある方法です。
個人的にはホクロなどは消さないほうがいいです
ホクロは個性ですからね。
またシワを消すには別のアプローチの方がいいのですが、それはまた別の機会に…
この記事へのコメントはありません。